杉浦裕樹の?ブログ

横浜でNPOの仕事をしながら思うこと

8/20 ブリティッシュ・カウンシル主催ws「孤立や貧困などの課題解決に向けたセクターを超えた協働とその効果検証について」

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英国から「ストリートワイズオペラ」や「ウィズ・ワン・ボイス」などのメンバーが来日します。この機会に関係者をお招きしてワークショップを開催することになりました。ストリートワイズオペラは、ホームレスの人々が音楽やオペラを通じて、前向きに社会と関わりを持つ機会を提供している英国のアート団体です。

このワークショップを主催するのはブリティッシュ・カウンシル。ブリティッシュ・カウンシルは、こちらも英国に拠点を置き、世界100か国以上で教育機会と文化交流を推進している英国の公的な国際文化交流機関です。

ワークショップの会場としてことぶき協働スペースをご指名いただきました。参加は無料です。
イギリスにおける社会活動を学べるまたとない好機です。スペースの関係上定員がございますので、お早めにお申し込みください。


【ストリートワイズ・オペラからの参加者】
・マット・ピーコック(ウィズ・ワン・ボイス ディレクター)
・ケイティ・ブルース(ストリートワイズ・オペラ モニタリング・エバリュエーションマネージャー)ほか

【プロフィール】
・マット・ピーコック(ウィズ・ワン・ボイス ディレクター)
世界各地でアートとホームレスセクターの活動を結び付け、ホームレス政策におけるアートの重要性を訴求するプロジェクト「ウィズ・ワン・ボイス」のディレクター。オペラ批評家やホームレス支援の仕事などを経て、2002年にストリートワイズ・オペラを設立。ゴードン・ブラウン元英首相の著書「ブリテンズ エブリデイ ヒーローズ」の中で、英国で活躍する社会活動家30名の中の一人として紹介されたほか、2011年には大英勲章MBEを授与。日本では、2009年、2015年に大阪・釜ヶ崎および横浜・寿町においてワークショップを開催した。

・ケイティ・ブルース(ストリートワイズ・オペラ モニタリング・エバリュエーションマネージャー)
ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)にて開発学(音楽)修士号取得後、2015年よりストリートワイズ・オペラに参加し効果測定を担当。モニタリング、データ収集を行うほか、フォーカスグループの実施、アニュアルレポート作成のためのデータ分析などに従事。ストリートワイズ・オペラでの仕事に加え、アイリーン・テイラー・トラストにてプロジェクト・コーディネーターとして、ニートの若者や元囚人との音楽プロジェクトを実施するほか、NGO「国境なき音楽家」とSOASと協働し、エルサルバドルパレスチナルワンダで、音楽が平和にいかに貢献するかというリサーチプロジェクトを行っている。

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○ストリートワイズ・オペラについて
ホームレスの人々が、オペラをはじめとするプロフェッショナルで質の高い音楽作品の制作に携わることを通じて、彼らがより前向きに社会と関わりを持てるようにし、また一般の人々のホームレスに対するイメージをポジティブに変えていくことを目的に設立された英国のアート団体。ホームレス支援者やプロの音楽家と協働し、英国各地でホームレスの人々を対象とした音楽ワークショップを定期的に実施するほか、ホームレスの人々とプロの音楽家のコラボレーションにより大規模な作品の制作を行っている。さらに、イングリッシュ・ナショナル・オペラやスコティッシュ・オペラほか芸術団体を対象にしたトレーニングも展開し、社会的弱者である人々を対象にした参加型の音楽ワークショップを運営できるリーダーの育成も行っている。一般の人々のホームレスに対するイメージをポジティブに変えていくことにも大いに貢献しており、2002年の設立以降、その取組みがメディアでも数多く取り上げられるなど、英国内外で高い評価を受けている。

○ウィズ・ワン・ボイスについて
オペラや音楽を体験することにより、ホームレスの人々が前向きに社会と関わりを持てるようになれる機会を提供している英国のアート団体「ストリートワイズ・オペラ」が2012年のロンドン五輪をきっかけに立ち上げたイニシアティブ。ロンドン五輪の際には、総勢300名の英国各地のホームレスが参加するパフォーマンスをロイヤル・オペラ・ハウスで開催し、オリンピックの歴史上、はじめてホームレスの人々にスポットライトが当たったプログラムとして大きな注目を集めた。ロンドン五輪でのレガシーをリオでも継承すべく、ブラジルの政策関係者やアート団体、アーティストとの交流プログラムを展開し、2016年のリオ五輪では公式文化プログラム「セレブラ」の一環として、ホームレスとアートをテーマにした国際交流事業を開催。ブラジルや日本など世界各国におけるアートとホームレスの状況が共有され、リオデジャネイロのホームレスによる演劇作品や100名を超える合唱隊によるパフォーマンスなどが披露された。ロンドン、リオから続くこの事業を、2020年に向けて日本でも展開し国際的なアートとホームレスの運動に発展させていくことを目指している。近年ウィズ・ワン・ボイスの働きかけにより、マンチェスター市やエジンバラ市では、衣食住だけでなくアートもホームレス施策の中に取り入れていこうとする動きが広まり、その成果に注目が高まっている。

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参加費:無料(逐次通訳つき)
定員:30名 (先着順)
主催:ブリティッシュ・カウンシル
共催:NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
協力:アーツコミッション・ヨコハマ(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
対象:横浜市寿町を拠点に活動しているNPO、行政関係者、アート関係者、そのほか生きづらさを抱える方とのアートプロジェクトに関心のある方
申込方法:ブリティッシュ・カウンシル公式ウェブサイトからオンラインでお申込みください。
https://www.britishcouncil.jp/events/streetwiseopera-evaluation-workshop
問合せ:ブリティッシュ・カウンシル
https://www.britishcouncil.jp/contact